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脂肪のことを正しく知ることが効果的なダイエットの近道|メディカルアーカイブ

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家庭用体脂肪計のしくみ

 体重は筋肉量が多いほど重くなるため、体重だけを見ると肥満のように判定されることがあります。このようなことにならないよう、正しく評価できるのが体脂肪計であり、今では広く普及しています。体脂肪計がどのようなものか、知っておきましょう。

薬剤師のイメージ <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属 薬剤師 松田俊浩※
 がむしゃらなダイエットは長続きするものではなく、そもそも脂肪がどのようなものかを知ることがダイエットの近道と言えます。脂肪とダイエットの関係について、わかりやすく解説していきます。


体内の電気抵抗で体脂肪を調べる


 以前は体脂肪率を測る事が困難でしたが、最近では家庭用の体脂肪計が安価で普及してきました。家庭用体脂肪計のタイプには両手で測るものや両足で測るもの、両手両足で測るものなどがありますが、いずれも体内の電気抵抗をもとに計算しています。この測定方法をインピーダンス法といいます。

 インピーダンス法とは体に微弱な電流を流して体の抵抗値を測るもので、筋肉など水分を多く含む組織が多ければ抵抗値は小さく、水分が少ない脂肪が多ければ抵抗値は大きくなります。この抵抗値と設定した身長や年齢、性別などを基に体脂肪を算出します。

 ただし、この求められた体脂肪率は必ずしも実際の体脂肪率と一致しているわけではなく、体脂肪計のメーカーによっても測定結果は異なります。

 これはメーカーによって体脂肪率を算出する考え方が異なるためです。また、一般的にインピーダンス法を用いた体脂肪率は朝から夕方にかけて次第に低下する傾向があります。これは食事や水分の摂取、日常活動などによるものです。

 そのため、体脂肪計を用いて測定した体脂肪率は1つの目安として考え、日々の測定には同じ機器を用いて体脂肪量の増減の変化をみる目的で使用するようにしましょう。



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